事業承継・M&A補助金
事業承継・M&A補助金の3つの枠(経営革新・専門家活用・廃業)の対象、補助率、申請要件を解説。
申請要件
申請の難易度
事業計画書が数十ページ規模になることが多く、認定支援機関との連携が事実上必須です。専門家報酬や、申請から採択までの長期的なリソース確保が必要です。
制度の概要
事業承継・M&A補助金は、中小企業庁が所管する事業承継・引継ぎ(親族内承継・第三者承継・M&A)を契機とする経営革新、専門家活用、廃業時の費用を支援する補助金です。3つの枠に分かれ、用途で使い分けます。
3つの枠
経営革新枠(承継後の設備投資・販路開拓)
承継 + 5年以内の中小企業が、新たな取り組み(設備投資、販路開拓、新商品開発等)を行う場合。
- 補助率: 1/2〜2/3
- 補助上限: 600〜800万円(賃上げ加算で +200万円)
- 対象経費: 機械装置、店舗改装、広告宣伝、外注費等
専門家活用枠(M&A仲介・FA費用)
M&A実施に伴う仲介会社・FA費用、デューデリジェンス費用、PMI(買収後統合)費用。
- 補助率: 1/2〜2/3
- 補助上限: 600万円
- 対象経費: M&A仲介手数料、DD費用、専門家費用、表明保証保険料
廃業・再チャレンジ枠
廃業に伴う在庫処分費、原状回復費、解雇予告手当、再チャレンジ事業の準備費用。
- 補助率: 1/2〜2/3
- 補助上限: 150万円(単独枠)/ 800万円(経営革新枠との併用時)
対象になる承継パターン
- 親族内承継: 代表者の親族(子、配偶者、兄弟姉妹)が事業を引き継ぐ
- 従業員承継(MBO等): 役員・従業員が経営権を取得
- 第三者承継(M&A): 親族・従業員以外の第三者が事業を取得
申請の要件
- 中小企業・小規模事業者
- GビズIDプライムの取得
- 認定経営革新等支援機関の関与(必須)
- 専門家活用枠は M&A仲介会社が登録機関であること
採択率と難易度
採択率は40〜60%程度で推移。認定支援機関と継続的に相談することが採択の前提です。
注意点
- 認定支援機関の関与不足は採択困難
- 承継直後の申請は事業実績不足で不利
- 専門家活用枠は M&A実施が事実上の要件(検討段階のみは対象外)
- 廃業・再チャレンジ枠は会計士・弁護士のサポート必須
M&A仲介会社費用は本当に補助される?
はい。多くの場合、M&A仲介会社の成功報酬が補助対象になります。
- 着手金(数十万円): 補助対象
- 中間金(数百万円): 補助対象
- 成功報酬(数百万円〜): 補助対象(上限あり)
ただし、M&A仲介会社が登録機関であること、契約書が補助対象期間内であることが要件です。
申請の流れ
- 認定経営革新等支援機関の選定・相談
- 事業計画書作成
- jGrantsで申請
- 採択発表 → 交付決定通知
- 事業実施・経費支払い
- 実績報告 → 確定検査 → 振込(6〜10ヶ月)
最終確認日: 2026年4月
→ 詳細は 事業承継・M&A補助金 申請判定ガイド
この制度の関連コラム
事業承継・M&Aで使える補助金|事業承継・M&A補助金の3つの枠と専門家活用
事業承継・M&A補助金は3つの枠に分かれ、承継後の経営革新、M&A専門家費用、廃業に伴う費用を対象にする。認定経営革新等支援機関の関与が必須。
中小企業新事業進出補助金 申請判定ガイド|大型補助の現実と認定支援機関の関与
中小企業新事業進出補助金(旧・事業再構築補助金の後継)は最大1.5億円の大型補助。新分野展開・業態転換が対象で、認定支援機関の関与必須。事業計画の精緻さが採択を左右。
事業承継・M&A補助金 申請判定ガイド|3つの枠と認定支援機関の関与
事業承継・M&A補助金は3枠(経営革新・専門家活用・廃業)に分かれる。M&A仲介費用も対象。認定経営革新等支援機関の関与必須で、税理士・公認会計士のサポートが現実的。
本制度は 交付決定通知の受領後に発注・契約・支払い が原則です。 これに違反すると、採択後でも対象外になります。 公募締切から交付決定まで2〜4ヶ月かかるため、急ぎの案件には不向きです。