デジタル化・AI導入補助金
IT導入補助金(デジタル化・AI導入補助金)の対象、補助率、登録ITツール選定、採択率を解説。
申請要件
申請の難易度
一定の準備時間と書類整備が必要です。事前に[GビズIDプライム]や見積書取得など計画的な準備を推奨します。
制度の概要
デジタル化・AI導入補助金(通称: IT導入補助金)は、中小企業庁が所管する業務効率化・インボイス対応・AI活用のためのITツール導入を支援する補助金です。事務局が登録した「登録ITツール」の中から選び、IT導入支援事業者と共同申請する形をとります。
主な対象(登録ITツール)
事務局が登録した SaaS・ソフトウェアのみが対象。自社オリジナル開発(スクラッチ開発)は対象外です。
通常枠で採択されやすい主なジャンル
- 顧客管理(CRM)
- 営業支援(SFA)
- 在庫管理
- 会計・経理
- 勤怠管理
- ECサイト構築(Shopify、BASE、makeshop等)
- POSレジ(スマレジ、ユビレジ等)
インボイス対応類型(補助率高)
- 会計ソフト(freee、マネーフォワード等)
- 受発注システム
- 決済システム
- 電子帳簿保存法対応ソフト
AI活用類型
- AIチャットボット
- AI議事録
- AI画像解析
- AI需要予測
補助率と上限
- 通常枠: 補助率1/2〜3/4、上限450万円
- インボイス対応類型: 補助率3/4〜4/5、上限350万円
- セキュリティ対策推進枠: 補助率1/2、上限100万円
- 複数社連携IT導入枠: 補助率1/2〜3/4、上限3,000万円
申請の要件
- 中小企業・小規模事業者・個人事業主
- GビズIDプライムの取得
- IT導入支援事業者との共同申請
- 既に契約済みのITツールは対象外(新規契約のみ)
採択率と難易度
採択率は50〜70%程度で推移。IT導入支援事業者の支援を受けるため、申請書類は比較的シンプルです。
注意点
- 採択後3〜5年の利用実績報告が必須。未利用が判明すると返還
- ChatGPT・Slack等の汎用ツールの個人課金は対象外
- 既存ベンダーとの契約継続を理由に切り替えできないケースあり
- 自社オリジナル開発はものづくり補助金を検討
申請の流れ
- 登録ITツールから対象製品を選定
- IT導入支援事業者を選定
- 共同で交付申請(jGrants)
- 採択発表(締切から1〜2ヶ月)
- 交付決定 → IT契約 → 導入 → 支払い
- 実績報告 → 補助金振込
- 採択後 3〜5年の利用実績報告
最終確認日: 2026年4月
→ 詳細は IT導入補助金 申請判定ガイド
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本制度は 交付決定通知の受領後に発注・契約・支払い が原則です。 これに違反すると、採択後でも対象外になります。 公募締切から交付決定まで2〜4ヶ月かかるため、急ぎの案件には不向きです。