中小企業新事業進出補助金
中小企業新事業進出補助金は新分野展開・業態転換に最大9,000万円(下限750万円)。旧・事業再構築補助金の後継。事業計画は自社作成(認定支援機関は任意)、採択率約35〜40%、立替え数千万〜億円の現実を解説。
申請要件
申請の難易度
事業計画書が数十ページ規模になることが多く、外部の専門家(認定経営革新等支援機関・商工会議所等)の活用を強く推奨します。専門家報酬や、申請から採択までの長期的なリソース確保が必要です。
制度の概要
中小企業新事業進出補助金とは、中小企業庁が所管する、新市場・高付加価値事業への進出(新事業進出)に取り組む中小企業を支援する大型補助金です(正式名称「中小企業新事業進出促進補助金」、旧・事業再構築補助金の後継的な位置づけ)。従業員規模により最大9,000万円(大幅賃上げ特例適用時)まで補助されます。
注意: 上限を「1億円超」と紹介する情報は、前身の事業再構築補助金の値です。本制度(新事業進出補助金)の上限は最大9,000万円です。
「新事業進出」の3要件
次の3つをすべて満たす必要があります(既存事業の単なる延長・商圏拡大・メニュー追加は対象外)。
- 製品等の新規性: 申請者にとって新規の製品・サービス(過去に製造・提供した実績がない)
- 市場の新規性: 既存事業とは異なる顧客層・ニーズを対象とする市場
- 新事業売上高要件: 計画最終年度に、新事業の売上高が総売上高の10%(又は総付加価値額の15%)以上
主な対象経費
機械装置・システム構築費、建物費(一部)、技術導入費、専門家経費、クラウドサービス利用費、外注費、知財関連費、広告宣伝費 など。
補助率と上限
- 補助率: 1/2(地域別最低賃金引上げ特例の適用で 2/3)
- 補助下限: 750万円(全規模共通)
- 補助上限: 従業員規模別(カッコ内は大幅賃上げ特例適用時)
| 従業員数 | 補助上限(通常) | 補助上限(大幅賃上げ特例) |
|---|---|---|
| 20人以下 | 2,500万円 | 3,000万円 |
| 21〜50人 | 4,000万円 | 5,000万円 |
| 51〜100人 | 5,500万円 | 7,000万円 |
| 101人以上 | 7,000万円 | 9,000万円 |
申請の要件
- 中小企業・小規模事業者(従業員0名・創業1年未満・みなし大企業 等は対象外)
- GビズIDプライムの取得(必須)
- 付加価値額の年平均成長率 +4.0%以上、一人当たり給与支給総額の年平均成長率 +3.5%以上(必須)
- 認定経営革新等支援機関の関与は任意(必須ではない)。事業計画は申請者自身が作成します。金融機関から借入を受ける場合のみ、当該金融機関の確認書が必要です。
- 交付決定後に契約・発注・支払いを行うこと(事前着手は対象外)
採択率と難易度
採択率は約35〜40%(第1回37.2%・第2回35.4%)で、補助金の中でも採択難度は高い部類です。事業計画書は数十ページ規模になることが多く、3要件・付加価値額・賃上げの整合した計画づくりが採択を左右します。
注意点
- 既存事業の延長線上・単なる商圏拡大は新規性なしと判断され不採択
- 事業実施期間が長く、立替え金額が数千万円規模に及ぶため、つなぎ融資の事前準備が必須
- 振込まで8ヶ月以上かかる
- 賃上げ・付加価値の目標が未達の場合、補助金の返還義務が生じることがある
公募状況(重要)
第4回の応募受付は2026年6月19日18:00で終了しました(採択発表は2026年9月末頃の予定)。第5回(次回)の公式日程は未掲載です。今後、ものづくり補助金と統合され「新事業進出・ものづくり補助金」へ移行する見通しと報じられています。最新情報は必ず公式サイトで確認してください。
申請の流れ
- 「新事業進出指針」に沿って事業計画書を作成(数ヶ月)
- jGrants で応募申請
- 採択発表 → 交付申請 → 交付決定通知
- 事業実施(交付決定後に発注・契約)
- 実績報告 → 確定検査 → 振込
最終確認日: 2026年6月
→ 詳細は 新事業進出補助金 申請判定ガイド
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本制度は 交付決定通知の受領後に発注・契約・支払い が原則です。 これに違反すると、採択後でも対象外になります。 公募締切から交付決定まで2〜4ヶ月かかるため、急ぎの案件には不向きです。