補助金と助成金の違い完全比較|採択審査・支給額・所管・難易度

補助金は経産省系の審査制(採択上限あり)、助成金は厚労省系の要件充足型(原則受給)。所管・支給額・難易度・申請主体の違いを表で完全比較。

補助金・助成金リアリティ編集部 2026年4月26日公開 最終確認 2026/4/26
この記事の結論

**[補助金](/glossary/subsidy)**は主に経済産業省・中小企業庁の **審査制**(採択数に上限あり)で、事業計画書の質が問われます。**[助成金](/glossary/grant)**は主に厚生労働省の **要件充足型**(原則受給)で、雇用・賃上げ・人材育成系が中心。どちらも後払い(精算払い)で立替えが必要な点は共通します。

結論

「補助金」と「助成金」は混同されますが、性質が大きく異なります(2026年4月時点)。

  • 補助金: 経済産業省・中小企業庁系。審査制(採択数に上限)、事業計画書の質が問われる
  • 助成金: 厚生労働省系。要件充足型(原則受給)、雇用・賃上げ・人材育成系が中心

両者とも **後払い(精算払い)**で立替えが必要な点は共通です。

1. 補助金 vs 助成金 完全比較表

項目 補助金 助成金
主な所管 経済産業省・中小企業庁 厚生労働省
性質 審査制(採択数に上限) 要件充足型(原則受給)
採択率 30〜70%(変動) 70〜90%(要件充足で原則受給)
主な対象 設備投資・販路開拓・R&D 雇用・賃上げ・研修
申請方法 jGrants(電子申請)が中心 都道府県労働局(郵送)が中心
GビズID必須 ◯(多くの制度で必要) ❌(多くの制度で不要)
補助率 1/2〜2/3 定額または75〜90%
補助上限 50万円〜1.5億円 1人数十万円〜数百万円
申請難易度 中〜高 中(書類整備が要件)
振込まで 4〜12ヶ月 4〜10ヶ月
立替え 必須(精算払い) 必須(精算払い)

2. 代表的な補助金と助成金

補助金(経済産業省・中小企業庁系)

助成金(厚生労働省系)

3. 違い1: 審査の性質

補助金: 競争的審査

事業計画書を 他社と競争する形。革新性、事業化可能性、実現性等の評価軸でスコア化され、上位採択。

例: ものづくり補助金は採択率35〜55%。

助成金: 要件充足型

要件を満たせば原則支給。「賃上げした」「正社員化した」等の 客観的事実で判定。

例: キャリアアップ助成金は要件充足で原則100%受給。

4. 違い2: 申請主体・対象

補助金: 中小企業・個人事業主が中心

中小企業基本法の中小企業・小規模事業者が主たる対象。

助成金: 雇用保険適用事業所

雇用保険に加入していない事業所は対象外。一人親方・無雇用の個人事業主は使えない助成金が多い。

5. 違い3: 申請の前提条件

補助金の前提

助成金の前提

6. 併用は可能?

異なる経費・異なる事業ならば併用可能

併用OKパターン

  • 補助金(販路開拓費)+ 助成金(雇用拡大): 完全分離
  • 補助金(設備投資)+ 助成金(賃上げ別経費): 経費分離

併用NGパターン

  • 同一経費の重複申請: 重複受給で返還命令
  • 同一賃上げに複数助成金: 重複適用不可

補助金は併用できる?同一経費・同一事業の重複受給ルール

7. 自社に合う方を選ぶ判定

補助金が合うケース

  • 設備投資・販路開拓を計画
  • 事業計画書策定に時間を割ける
  • 6ヶ月以上のスパンで動ける
  • 自己資金で立替え可能

助成金が合うケース

  • 採用・正社員化・賃上げを計画
  • 雇用保険適用事業所
  • 就業規則・賃金台帳が整備済
  • 社労士サポートを受けられる

8. 共通の落とし穴

共通落とし穴1: 立替え必須

両者とも 精算払い。事業者が一旦全額支払う必要あり。

共通落とし穴2: 採択 ≠ 振込

採択 → 事業実施 → 実績報告 → 確定検査 → 振込。失敗時は不支給。

共通落とし穴3: 重複受給は厳禁

補助金等適正化法違反 = 詐欺罪の可能性。

共通落とし穴4: 課税対象

両者とも 雑収入として課税対象

補助金は課税対象?圧縮記帳と消費税の取扱い

9. よくある質問

Q. 補助金の方が金額が大きい?

A. 一般的に補助金は 数百万〜数億円、助成金は 1人数十万円〜数百万円。ただし業務改善助成金は最大600万円。

Q. どちらも個人事業主は使える?

A. 補助金は個人事業主可。助成金は 雇用保険適用事業所のみ(一人親方は対象外の制度多数)。

Q. 採択保証する業者がいるけど大丈夫?

A. 絶対NG。採択保証する業者は信用しないでください。

補助金詐欺・悪質コンサルの見分け方

Q. 自社にどちらが合うか分からない

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10. 情報源


最終確認日: 2026年4月26日 / 編集: 補助金・助成金リアリティ編集部

この記事を書いた人

補助金・助成金リアリティ編集部

中小企業庁・厚生労働省・各都道府県の公式公表内容を一次情報源に、補助金・助成金の「申請すべきか/見送るべきか」を中立的に伝えるための編集チーム。 採択保証表現や申請代行業者の宣伝は行わず、採択率・準備負担・立替期間・実績報告の負荷といった現実的な観点から判断材料を提供することを編集方針としています。

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